sansan
社名
株式会社LIXIL
事業内容
住まいの水まわり製品と建材製品の開発・提供
資本金
684億1,800万円
設立
1949年9月19日
業種
従業員規模
PROFILE
冨島 英二 さん
株式会社LIXIL
TH統括部 グッドリビング研究所 ソリューションG グループリーダー
「Good Living友の会」運営に携わる冨島さん。現在の部署に来る前には20年以上の営業経験があり、「工務店や経営者さんなど、現場や顧客のニーズを的確にとらえて、トレンドに合った情報やツールをしっかりと届けていきたい」と意気込みます。休日は、お子さんと遊ぶことが多いそうですが、以前赴任していた金沢で学んだ、趣味の陶芸をまた始めるとのこと。
課題だった「データの汚れ」を、
Sansanで解消
充分なデータ活用が実現できず、歯がゆさを感じていた

LIXILは、人びとの住まいの夢を実現すべく、先進的な技術と製品を開発する総合住生活企業。そんな当社で、私は日本の住宅産業を支えるさまざまな事業者様約14, 300社(2021年3月時点)が参画するVC(ボランタリーチェーン)、「Good Living友の会」の運営に携わっています。「Good Living友の会」を運営するグッドリビング研究所は、豊富なラインナップのセミナーや研修を通じて、住宅業界に関する最新情報や、経営・集客に役立つさまざまなツールやサービスの紹介を行っています。

この活動において私が担うミッションは、サービスやツールの紹介件数向上と、新規会員の獲得です。そして、このミッションの実現を大きく左右するのが、メールなどを用いたオンラインでのセミナー集客です。

しかしSansan導入前は、メールアドレスは分かっていても氏名が抜けているなど、基幹システムとして活用しているSalesforce️®️上のデータの「汚れ」が、社内で大きな課題の一つになっていました。というのも当社は、複数社が合併してできた組織。集約されたデータの一部は、異なる方法で収集・管理されてきたものだったため、十分な利活用ができずにいました。私としても、この基幹システムのデータ整理、そして「Good Living友の会」の会員データとのつなぎこみが進めば、より精度の高いマーケティングが可能になるのに、それが実現できないことに歯がゆさを感じていました。

データの整理整頓で、集客ターゲットの解像度が向上

こうした課題感のもと、ほかのツールも含めた検証期間を経て、当社はSansanを導入しました。Sansanが選ばれた理由は、Sansan Data Hubが持つデータの拡張性にあります。我々グッドリビング研究所としても、前述した基幹システムのデータと、会員データとのつなぎこみが実現できると考え、その拡張性に大いに期待しました。

そして現在は、Sansanを導入してデータの整理整頓を進めたことで、これまで情報が欠けていた会員データも使用できるようになったほか、より高い顧客解像度でのメール配信が可能になりました。また、我々は新規会員を募るために、他部署が配信するメールマガジンを活用しているのですが、Sansan導入によりこの配信母数が格段に向上しました。新規会員を募る際には、非常に役立っています。なお、次のステップとしては、顧客に合わせた情報やコンテンツ作りにも力を入れ、セミナー集客や会員の満足度向上につなげていきたいと考えています。

Seminar Oneで、
オンラインセミナーの需要増に対応
必要だったのは、誰でも簡単に使えるツール

Sansanを導入してデータの整理整頓が進んだことで、メールによるセミナー集客の精度は向上しました。しかしその後、セミナー運営に関する課題が浮上してきたのです。コロナ禍に伴う、オンラインセミナーの需要増加への対応です。

コロナ禍以前のセミナー運営においては、申し込み完了時のサンクスメールを打つ際に、MAツールを利用していました。しかしMAツールの運用は専門性が求められるため、高いスキルを持ったスタッフでしか一連の設定ができません。また、セミナーの日程が変わるだけでも、いろいろなところをメンテナンスする必要があったり、メール設定やURLを変更しなければいけなかったりと、かなりの工数が必要でした。当時はセミナーの数が一気に増えたため、こうした大変な思いをしたのを覚えています。

Seminar One 導入へ。
運用定着に凝らした一工夫

そこで導入したのがSeminar Oneです。セミナー運営がどれだけ楽になるか、そして将来的な基幹システムとの連携可能性などを吟味した結果、我々にとってベストなサービスだと判断したのです。

実際に使ってみると、Seminar OneはMAツールに比べて程よく機能がパッケージ化されており、「良い意味で」自由度が低いという印象を受けました。そのため、デジタルリテラシーがそれほど高くない社員でも、簡単に扱うことができます。

ただ、新規のシステムを導入するとなると、運用方法の定着には工夫が必要です。たとえばマニュアルに関しては、触ってはいけない機能の明記、もしくは不要な機能については言及しないといった調整を行いました。必要な情報をしっかり伝えなければ、誤操作によるトラブルが起きてしまう可能性があるためです。しかし、Seminar Oneには今後、権限機能の実装が予定されているので、こうした誤操作への懸念もなくなるのではと考えています。

セミナー開催件数は倍増。
圧倒的な工数削減を実現
セミナー運営工数を1/2に。
他部署へのノウハウ共有を目指したい

そんな定着フェーズを経て、我々は現在、約10名の人員で月間12本の定期的なセミナーと、数本のイベントを開催しています。これはSeminar One導入前の2倍のペースですから、セミナー運営の工数は1/2になったわけです。集客開始までのリードタイムが劇的に短縮できたのが大きいですね。圧倒的な成果です。

セミナーの開催が決まったら、まず募集ページを作成してURLを確定させる。そして申し込み完了時のサンクスメールを一種類だけセットすれば、すぐに募集が開始できます。MAだと、ここまで気軽に集客を開始できません。また、集客開始後の工数も削減することができました。オンラインセミナーの視聴用URLは開催日前日、もっと言えば当日に用意する形でも間に合いますし、リマインドメールも直前で設定すれば良い。思い立ったときにセミナーを開催できるので、とても助かっています。

なお今後については、新しい集客手法にチャレンジしていきたいと考えています。というのも、現状用いられている手法はメールマーケティングと、セールスを通じてのチラシ提供に限定されています。現在は、Webサイトやアプリを利用した集客方法にも注目しています。

また、Seminar Oneの活用を通じて蓄積されたセミナー集客と運営のノウハウを、社内で共有することにも注力していきたいと考えています。全社のセミナー関連業務が効率化されれば、コンテンツ作成やコミュニケーション設計に割ける時間が増えますから。我々が起点となり、こうした顧客満足度の向上につながる動きができたら、うれしいですね。

編集後記

今回はSansan Data HubとSeminar Oneを駆使し、セミナー施策で圧倒的成果を生み出した冨島さんに、成功に至るまでの経緯や苦悩を語っていただきました。今後は全社のセミナー関連業務の効率化に注力されるとのこと。更なる飛躍に目が離せません!

Sansan Unit   小池

※ページ上の各種情報は2022年2月時点のものです。
※ SalesforceはSalesforce.com, Inc.の商標であり、
許可の下で利用しています。
社名
株式会社LIXIL
事業内容
住まいの水まわり製品と建材製品の開発・提供
資本金
684億1,800万円
設立
1949年9月19日
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