私たちISSリアライズは「製造分野において永続的に利用価値を提供し、貢献を通じて社会の発展に寄与する」という理念のもと、加工製品の卸業を中心に、モノづくりに関わる多様なコンサルティング事業を展開しています。顧客は主にメーカーで、現在は4000社以上の仕入先と取引があります。そんな当社において私は、「変化の先端に立つ」をミッションに、総務部 情報技術グループの主任として、営業活動を支援・伴走しつつ、Sansanをはじめとしたシステムの運用・推進を担当しています。
私たちがSansanを導入したのは2014年。人脈情報の管理と共有の効率化が目的でした。それ以前は、社員一人ひとりが名刺を手元で管理し、名刺のファイル整理や個人のリストへの登録にたびたび時間がかかるという状況でした。これは、顧客をはじめ仕入れ先や物流会社まで、多くの取引先とやりとりを行う我々のような企業にとって由々しき事態でした。実際、仕入先の担当者が異動した際、当社からそれぞれの営業担当が何度も問い合わせてしまい、仕入先にご迷惑をおかけするなんてトラブルもありましたね。
現在当社では、Sansanを全社員が活用できる「コーポレートプラン」を利用しているのですが、営業、調達、総務など各部門でしっかりメリットを享受できています。月次利用率も90%を超えるほどで、全社においてビジネスインフラ化していると感じています。
以前の営業部門では、同僚の日報から詳細な情報が得づらかったり、調達先と距離が離れている営業所のメンバーが、重要な情報を把握しにくかったりという課題がありました。しかしSansan導入後は、正確な人脈情報を営業同士で共有することができ、円滑な連携を実現できました。また、遠距離の協力工場の人事異動情報も獲得でき、アプローチ機会にもつながったという例が見られています。
また、調達部門においては、Sansanを活用することでより多くの情報を持ち、交渉に臨めるようになりましたね。たとえば新規の仕入れ先との商談に臨む際など、Sansanの[組織ツリー]を確認すれば、社内における接点の有無がわかるため、事前にヒアリングを行うなどして情報収集ができるので、初対面でも信頼を構築しやすい。加えて、Sansanと他システムを連携させることで、基本情報や取引実績を確認した上で商談に臨むことができ、交渉がスムーズになりました。
総務部門では、発注先の情報をSansanで共有する習慣が根付き、業務依頼や引き継ぎがスムーズに。チーム間での情報も可視化され、業務効率化につながっていますね。
このように、全社での活用が浸透しているので、「Sansanが〜」という言葉が当然のように共通言語として社内で使われています。UIも直感的で分かりやすいので、社内用のマニュアルがなくても支障がありませんし、分からないことがあっても、ヘルプページがものすごく充実していますから、困ることはないですね。
さまざまな部門での活用が広がっていますが、その要因となる推進施策の中で私がもっとも注力しているのが、新入社員へのSansanの説明会です。Sansanの価値を新入社員に伝えることは、配属後の活用定着のために欠かせません。ただ、その際に細かな使い方をレクチャーすることはしません。Sansanは触れてみるとすぐ使い方が分かるツールなので、まずは「面白そう」「使ってみたい」と思ってもらえることを目指しています。
具体的に私が心掛けているのは、「以前はこんなに分厚いファイルを持ち歩いていたけれど、Sansanがあるからスマートフォンで済むようになった」といった働き方の変化や「みなさんはSansanに蓄積された50万枚の名刺を、入社した瞬間から持っている」というような価値をシンプルに伝えること。結果、Sansanを活用するワクワクを感じてもらうことができます。
また、これまでにないSansan活用として実践しているのが、新卒採用活動における、バーチャル背景の活用です。これは、オリジナルのバーチャル背景を作成して学生向けのオンライン説明会で使用するというもの。私は新卒採用業務も担当しているのですが、実際の説明会では、この試みのおかげで学生との会話が大いに盛り上がりました。当社においてSansanは、採用活動にも良い影響を与えていると思います。
こうした一連の推進活動において、私が何よりも大事にしているのは、Sansanというツールの一番のファンでいることです。
前任の担当者に聞く限り、Sansan導入初期には社内から反発もあり、苦労もあったと聞いています。しかし私にとって説明会を含めた推進活動は、好きでやっているようなものなんです。というのも、私はプライベートで好きな声優やアイドルを応援するため、頻繁にライブに足を運ぶのですが、Sansanの推進活動はこういった推し活に近いからです。Sansanというツールは、私にとっていわば「推しツール」ですね。だからこそ、熱量を持って推進活動に向き合えているのだと思います。説明会を受けた新入社員からも「Sansanへの思いがすごく伝わったので、使ってみます」という声をもらっているので、これはとても重要なのだと思います。
ちなみに私がSansanを推す理由は、その使いやすさはもちろんのこと、アップデートの度に感じることができるワクワク感にあります。私が所属する総務部や情シス系の部署にとっては、一般的にアップデートは不安要素です。しかしSansanの場合は、次にどんな機能がリリースされるんだろう、私たちの働き方をどのように変えるんだろう、と毎度高揚感を覚えます。
現在当社において、Sansanはビジネスインフラと言えるところまでは間違いなく浸透しています。少なくとも私は、入社したときからSansanが採用されていたので、名刺フォルダを持ったこともありません。
そうなったいま私たちが次に目指すのは、蓄積した人脈情報を、いかにより有効活用していくかです。具体的には、SFAとの連携などによる営業とマーケティングのDXです。前述した通り、我々は業態的に関わる企業が多岐に及ぶため、関係値ごとに取引先とのコミュニケーションを最適化する必要があります。その鍵となるのが、Sansanに蓄積された人脈情報、そして企業情報だと思っています。
また、個人としては、引き続き1ファンとしてSansanの推進に向き合っていきつつ、私が所属する情報技術グループのミッションである「変化の先端に立つ」を体現していきたいと思っています。
ISSリアライズ様では、全社員が当たり前のようにSansanを利用するという「ビジネスインフラ化」が体現されていると思います。それも一重に推進責任者の吉田様自身が「Sansanの大ファン」ということで、想いをもって尽力されてきたからこそ。Sansanのサービス理解はもちろん、各部門の課題に即した利用目的の再設定、施策立案、運営、改善も継続して取り組みつつ、現場の声にも常に耳を傾けられています。私もその推進者としてのスタンスには、幾度となく感銘を受けました。
営業×調達×総務とすべての分野で活用されている同社の取り組みが、今後も拡大していくことを楽しみにしています。
カスタマーサクセス部 吉岡