sansan
社名
株式会社IHI
事業内容
資源・エネルギー・環境、社会基盤、産業システム・汎用機械、航空・宇宙・防衛
創業
1853年
PROFILE
北田 敏浩 さん
牧野 倫子 さん
株式会社IHI
営業統括本部 企画管理部 企画戦略グループ 課長 / 営業統括本部 企画管理部 企画戦略グループ アシスタントマネージャー
IHIグループ各社の営業部門に横串を通し、営業DXを進めている北田様と牧野様。Sansanをはじめ、各種営業ツールの導入・社内推進を担当しています。そんなお二人の休日の過ごし方は、北田様は電車でお出かけ(「乗り鉄」なところがあるのだとか)、牧野様はランニングやクラシック・バレエなどの運動を楽しんでいるそうです。
グループ間で顧客人脈を
有効活用したかった
人脈の属人化・サイロ化がかつての課題

北田さん:当社は「資源・エネルギー・環境」「社会基盤」「産業システム・汎用機械」「航空・宇宙・防衛」の4領域において事業を展開している総合重工業グループです。
昨年発表された新しいグループ経営方針のもと、現在私たちはグループ全体で大規模な事業変革に取り組んでいます。電力会社や公共工事、工場向けの既存事業で生み出したキャッシュを原動力として、航空宇宙・ロケット事業、アンモニア燃料事業などの成長・育成事業にシフトすることで、持続的な成長力を獲得する計画です。
この計画を実現するため、Sansanと共に取り組んできた、部門・領域の「カベ」すら越えて、全グループの営業情報をひとつに結集する取り組みが大きく役立っているのです。

牧野さん:当社がSansanを導入した大きな目的のひとつが「お客様人脈情報の可視化・共有と有効活用」が挙げられます。
当社には多様な事業を展開する多くの事業部門が存在し、それぞれの事業部門が独自性を持っています。一方で、ある事業部門のお客様が他の事業部門のお客様であることも少なくありません。そのことは分かっていたものの、Sansan導入前は他部門の人脈情報が整理され可視化されていなかったため、他部門への相談、聞き取りなど、多くの労力が必要になるケースが少なくありませんでした。

北田さん:また以前を振り返ると、元営業パーソンである私も含めて、「お客様の情報は「営業担当のもの」という根強い意識が社内にあったように思います。人脈情報が属人化・サイロ化しており、部門内ましてやIHIグループ全体で共有するという発想や文化はなかった気がします。こうした課題を解決すべく導入したのがSansanでした。導入の決め手は、何より名刺の読み取り精度の高さ。また、企業情報と名刺情報に基づく組織ツリーや接点マップといった直感的でユニークな情報表現が、営業パーソンの役に立つと確信できました。さらに、先行してSansanを使っていたグループ会社での評判が良かったことも後押しとなりました。

Salesforce®との連携で営業力を強化
戦略的なアカウントプランが策定できるように

北田さん:現在の活用方法の1つとして、SansanとSalesforceの連携が挙げられます。名刺情報をSalesforceに取り込む情報連携に加え、外部企業データベースでSalesforce上の顧客データの属性情報付与を行うことで多面的な顧客情報の構築ができるようになり、各営業部門が戦略的なアカウントプランを策定する基礎を構築可能になりました。また、この顧客情報をベースにシステム上で案件管理を行うことで、販促会議の効率化や営業チームの案件ミーティングにおける進捗確認の可視化が進みました。

牧野さん:最前線に立つ営業パーソンの皆さんからは、企業の最新ニュースをリアルタイムで確認できる「ニュース配信」や、お客様との接点の濃さを測れる「接点マップ」などの機能が便利だという声はよく聞きますね。

情報に対するマインドの変化にも寄与

牧野さん:SansanとSalesforceの連携による顧客情報のリッチ化に伴い、人脈情報は会社の資産であるという考え方が浸透してきたように思います。現に、推進担当の私たちから積極的に案内せずとも「私たちの部門でもSansanを使いたい」という申し出が、各グループ会社より自発的に寄せられています。こうしたマインドの変化は、データドリブンを推し進めているIHIグループとしても、非常にうれしい効果だと感じています。

北田さん:営業経験のある私から見ても、外出先でSansanのスマートフォンアプリでお客様の情報をすぐに確認できる点は、営業パーソンにとって非常に有益だと思います。例えば外出先で急きょ新たなお客様の元へ訪問しなければならない場合、予備知識なしで訪問するのと、Sansanで名刺情報や最新ニュースなどを含む企業情報を確認した上で訪問するのとでは、営業活動のクオリティーに大きな差が出ます。こうしたSansanの有用性は口コミでIHIグループ内に広がり、利用ユーザーは導入当初から1.5倍以上に増加しています。

いかにグループ定着を実現したか
初期段階での手厚いフォローで自走を促進

牧野さん:社内における活用定着のポイントは、利用開始時のフォローを手厚くすることです。具体的には、Sansan導入の真の目的を新たに導入する部門と一緒に掘り下げ、その後の活用イメージを明確化することがその1つです。
また、IHIグループの各社・各部門がSansanを導入する際には、私たちの方で社内向けの導入説明会を実施しています。その際、Sansanには名刺管理の他にも便利な機能がたくさんある旨を伝えるようにしています。

「推進担当者」を設置し、ツールの定着を加速

北田さん:加えてSansanやSalesforceの定着を目的に、必ず活用部門ごとに推進担当者を設けています。同担当者に対しては2カ月に1度のペースで定例会議を実施し、SansanやSalesforceの活用事例や新機能の共有、ワークショップなどを行っています。
このように初期段階でのフォローを手厚くすることで、その後特別なテコ入れをせずとも、あとは利用部門内でSansanの活用が自走するような状況を作り出せています。

さらなる人脈情報の充実に期待

北田さん:今後については、利用を希望する部門が増えることで、人脈情報の幅と層がより充実していくことを期待しています。そうして積み重ねられた情報が、営業活動のさらなる生産性向上と受注の拡大につながるとうれしいですね。今後もSansanにリッチな情報と分かりやすく斬新なUIが実装され、営業パーソンの活躍に貢献してくれることを楽しみにしています。

編集後記

「グループの垣根を越え、当たり前のように人脈が共有される文化を醸成する」。
この非常に難しく壮大なミッションに向けた地道な積み重ねは、どのフェーズの企業においても参考になる取り組みだと思います。また、Salesforceを活用した営業活動の高度化も、工夫に富んでおり実践的です。お二人をはじめとする多くの方のご協力、ご尽力に感謝申し上げます。今後も、さらなるSansanの活用に向け、ご支援いたします。

カスタマーサクセス部 並木

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※ ページ上の各種情報は2024年9月時点のものです。
社名
株式会社IHI
事業内容
資源・エネルギー・環境、社会基盤、産業システム・汎用機械、航空・宇宙・防衛
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1853年
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